なぜ、水や食料より「火」が最優先なのか
東日本大震災の教訓。生命維持において、水より先に確保すべきもの。
一般的な防災の話では「まず水と食料」と言われます。けれど、極限状態を何度もくぐり、被災地の実態も見てきた伍長の答えは、まったく違います。
火が持つ、5つの役目
- 体温を守る低体温症を防ぐ。夜の冷え込みは、想像より早く命に関わる。
- 水をつくる泥水でも、沸かせば飲める。火があれば水は「探すもの」から「つくるもの」になる。
- 食べ物を安全にする加熱して食中毒を防ぎ、体力を温存する。
- 明かりと、合図暗闇に明かりがあるだけで、人は精神的に救われる。救助への合図にもなる。
- 動物や虫を遠ざける危険から身を守る。
伍長のサバイバルキット
伍長が山でもプライベートでも持ち歩いているキットは、フランス軍のブーツクリームケース(靴手入れ用の小さな缶)に、必要なものだけを詰めたものです。
- ミニナイフ
- ファイアースターター(火打ち石)
- 火吹き棒
- 瞬間接着剤(後述)
- 長期備蓄用の固形燃料 ― 鍋料理で使う青い固形燃料を、缶に3年以上詰めたもの
- ガムテープ ― 細く裂いて燃料の周りに置く。ティッシュより火持ちが良い
3年寝かせた固形燃料は、水分が抜けてパサパサになっています。ところが、火花を当てると一発で着火し、風雨の中でも消えにくい火種になる。捨てるはずのものが、3年寝かせて最強の火種になる。伍長が一番うれしそうに語る話です。
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